コインチェック倒産の危機!?ネム流出の真相と事件まとめ

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さて、年初から仮想通貨業界に衝撃が走る事件がありました。

国内の大手仮想通貨取引所である「コインチェック」が、保有していたコイン「ネム」を不正アクセスによって盗まれてしまった事件です。

事件は現在どうなっているのか、詳しく書いていきます。

被害総額はおよそ580億円

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盗まれたのは、コインチェックが保管していたNEM(通貨単位はXEM)です。5億2300万XEM盗まれたとのことなので、当時では、日本円にして約580億円になります。

とんでもない金額ですよね。スカイツリーの総工費が650億円ですので、ネムツリーが立ちそうなくらいです。

ネム以外は大丈夫

ネム以外の通貨リップルやリスクなども盗まれたのではないか、と一部噂が流れておりましたが、そのような事実はなく、安全に保管されているとのことです。

事件発生から現在までのできごと

事件発生

2018年1月26日の午前3時ごろ、コインチェックが持つネムのアドレスから大量のネムが送金され始める。(この時点では、まだコインチェックは気づかず)

事件発覚

同日11時25分、ネムの残高が異常に減っていることを検知。

ネムの入出金を停止

同日11時58分、ネムの入出金を一時停止。

ネムの売買停止

同日12時52分、ネムの売買取引を一時停止。

日本円とすべての仮想通貨の出金・送金停止

同日16時33分、日本円と、扱っている仮想通貨(13種類)の出送金を完全に停止。

ビットコイン以外の仮想通貨の売買を停止

17時時点で、ビットコイン以外の仮想通貨の売買が停止されていました。

ビットコイン決済サービスの停止

ビットコインまわりの決済を担う「Coincheck payment」の新規支払い受け付け日本円出金などの一部機能を停止することを発表しました。

なお、Coincheck paymentはECサイトや実店舗などで、ビットコイン決済を提供するためのサービスです。

記者会見

事件発生当日の23時30分より、コインチェック代表取締役である和田晃一良氏と、取締役の大塚雄介氏が東証にて記者会見を行いました。

記者会見の中継は、AbemaTV-Newsやニコニコニュースで放送されました。記者会見時の記者とのやりとりは、以下サイトで全文記されています。

コインチェックの不正流出に関する記者会見全文

記者会見で発表された事実は、以下になります。

補償対応の発表

事件発生翌日、コインチェックは、盗まれたネムの補償についてアナウンスを行いました。一言でいえば、「日本円で全て返す」ということでした。

総額 : 5億2300万XEM
保有者数 : 約26万人
補償方法 : NEMの保有者全員に、日本円でコインチェックウォレットに返金いたします。

算出方法 : NEMの取扱高が国内外含め最も多いテックビューロ株式会社の運営する仮想通貨取引所ZaifのXEM/JPY (NEM/JPY)を参考にし、出来高の加重平均を使って価格を算出いたします。算出期間は、CoincheckにおけるNEMの売買停止時から本リリース時までの加重平均の価格で、JPYにて返金いたします。
算出期間  : 売買停止時(2018/01/26 12:09 日本時間)〜本リリース配信時(2018/01/27 23:00 日本時間)
補償金額  : 88.549円×保有数
補償時期等 : 補償時期や手続きの方法に関しましては、現在検討中です。なお、返金原資については自己資金より実施させていただきます。

不正に送金された仮想通貨NEMの保有者に対する補償方針について(コインチェック公式HPより)

現在

執筆現在(2018年1月28日16時)コインチェックの取引はビットコイン以外の取引と、すべての通貨の入出金を停止しています。

また、補償についても時期未定とのことです。

追記 2018年3月12日に、ネムの日本円での返却と、そのほか一部通貨の送金及び、売却が再開されました。

盗まれたネムは返ってくるのか?

返ってくるかわからない。というのが現状です。しかし、NEM財団はできる限りの協力をする姿勢を表明していて、実際NEMのチームが盗まれたネムのアドレスを追跡しているとのことです。

セキュリティは万全ではなかった

記者会見でも責められていましたが、コインチェックのネムの管理体制は万全ではなかったと思います。というのも、「マルチシグ」というセキュリティを高めるような仕組みを入れるものですが、今回ネムはマルチシグで管理されていませんでした。

マルチシグとは?

マルチシグ(マルチシグ対応のアドレス)とは簡単に言えば、ビットコインの秘密鍵が一つではなく、複数に分割されており、ビットコインへのアクセスは一定数以上の鍵を合わせる必要があるようなイメージです。

引用元:マルチシグって何?-ビットコインダンジョン

人材不足ともささやかれてますが、セキュリティの甘さが今回露呈した形になりました。

追記 コインチェックは、すでに新しいネットワークでの運用しています。また、社内外に新たにセキュリティをチェックする者を置き、今回のようなことが起きないように管理体制を強化していくとしています。

金融庁の対応

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金融庁はコインチェックに対して聴取を求め、行政処分を行う方針とのことです。コインチェックはこれにより、一時的に営業停止命令を下される可能性が出てきました。

流出被害、金融庁が「コインチェック」処分へ(読売新聞) – Yahoo!JAPAN

追記 金融庁はコインチェックに対して、2度目の業務改善命令を下しました。コインチェックはこれに対して、利用者の保護を最優先とする方針を打ち出し、「管理体制」や「セキュリティ体制」などの抜本的な改善に尽力しています。

 

まとめ

今回の騒動で、もっとも大事なことは「日本の取引所でも、完全に安全なわけではない」ということと、「自分の資産管理は、取引所に預けることも含め、しっかり考える必要がある」ということです。

今後コインチェックがどうなるのか、注目です。

 

追記 一部のメディアでは倒産が騒がれていましたが、現状は経営の継続に向け、体制を見直していく姿勢です。